2023/12/25 19:01
有難いことに 富山県美術館 TAD にて、県展で新人賞を受賞した各ジャンルの皆さんの作品たちと共に展示をして頂きました。
せっかく頂いた機会でしたが他の作業にも追われ新しいものを1点しか製作できませんでしたが私のお気に入りです。
今回はまず、理想の型を作るべく図面を引き、
それを元に『引き型』と言われる昔ながらの技法で石膏で雄型を作ります。
次にその雄型から雌型を割り型で製作して、型が完成します。
この割型を使って、左右に耐熱ガラス棒を溶かしながら網目に溶かしつけていきました。
粗方外枠の形が出てきたら今度は内包物を別で作ったものを真ん中に来るであろう位置につけます。
その後、型から取り出した左右のガラスを合わせる作業に入ります。
とても細かい作業ですが見たときに違和感がないように、バランスをとりながらつけていきました。
そして一体にになった立体の要所要所にプラチナ箔を塗り、焼き付けをし完成です。
パパッと文章にはしましたがここまで何日もかかります。
ー祈りーという題目です。
全体的なフォルムとしては神聖な雰囲気を感じていただけるようなものにし、網目のつながりはシナプスみたいなものと考えます。
そして中には生き物のような心臓のような造形物がが入っており、血管のようなものもつながっています。
そしてまっすぐ上に向かって伸びる線は、天へ繋がっていく想いを表現しました。